1話
「島についたわよー」
「やったぁー!!」
久しぶりの島
平和な航海をちょっと長く続けていたから
クルーは喜びでいっぱいだ。
「えっと…この島のログは7日、ちょうど一週間ね」
「船番はどうなってんだ?」
「えっとー…この前の島から続きでいくと3日目までがルフィーとチョッパーで6日目までがサンジ君とゾロねー」
「えーナミとロビンは?お前らこの前も飛ばしてたじゃねぇかよ」
ナミの発言にすかさずウソップがツッコむ
「女性に船番なんて任せられないでしょー?」
「いやいや、ならルフィーとかと組めば…」
「ねー?サンジくーん」
「はぁいナミさーん!! 分かったかウソップ、これは男の義務だ」
「いやいやいやいや…」
「あぁ?」
「すみません…」
これが昨日の出来事。
昨日付いたのがお昼頃で朝市が終わっていたから
2日目である今日の朝市に行く、と意気込んでたサンジは
目の前でひょこひょこ歩いている
「……んにしても」
楽しそうだな。
やっぱり買い物とか料理とか。
そういうのをしているのが一番楽しいらしくて
顔がキラキラしている
「おーいゾロ、これ持て!!」
「どんだけ買うんだよ」
「まだまだ買うぞ」
こういう時は皮肉も何も言わず
なかなかかわいらしい
……と、ゾロは思っている
「よし、今日の分は終わりっ」
「明日も買うのかよ」
「まぁなっ」
「…飽きないのか?」
「飽きるわけねぇだろー、だったらコックなんてできねぇよ」
そんなものなのか?
まぁ自分も剣を見ているのは飽き……
やっぱり戦ったり鍛錬しているのがいい
まぁそこらへんはとことん料理に気を向ける
こいつらしいといっちゃあこいつらしいか
「……いったん荷物は船に戻して、んー…どうする?」
「あぁ?」
「もう俺は予定とかないけど。お前なんか行きたいところとかねぇのか?」
「昨日鍛冶屋に預けたから取りに行ければそれだけでいい」
「そっか、」
「適当に歩いてればいいだろ」
「ん、じゃあ船行こうぜ。はぐれるなよ?迷子マリモ」
「黙ってろエロコック」
「エロくねぇ!!」
まぁ適当にそんな会話をしながら二人は船に戻って
船番だったルフィーとチョッパーに適当に軽食を与えて
(ルフィーには軽食どころか普通の昼食とも言えなかったが)
また二人は町に出た
「つかさ、鍛冶屋の場所俺しらねぇけどお前覚えてんのか」
「覚えてるに決まってんだろ」
「本当にか?」
「あぁ」
「あそ、」
そのあとサンジはゾロの後をついていき街を歩いて行ったが
まぁお決まり、なかなか目的地にはたどり着かなくて
迷い込んだ後出たのは少し開けた広場のような草原のような。
「あのー…街でもなくなっているんですが」
「……」
「迷ってるよな」
「迷ってはねぇ」
「いやいや、ここどこですか」
「……」
「あー、お前を信用した俺が馬鹿だった」
「おい」
「ん?」
「あれ、」
ゾロが指をさした先には人が寝ていた
「え、これ倒れてるんじゃ…」
「…だろうな」
「だろうなじゃねぇだろ!!」
サンジはあわててゾロの横を通りぬけて
倒れている人の元へ向かった
「おいっだ、大丈夫か!?」
ゾロもサンジの元へ行くと
倒れていたのは10代後半ぐらいの少女。
ルフィーやナミと同じくらいか1こ下ぐらい
「起きねぇな」
「つかこの子すごい高い熱だ、どっかに運ばねぇと!!」
「医者どこにいるんだ?」
「とにかく町に戻るぞ」
「わかんのかよ」
「俺はてめぇと違って道を覚えているんですー、おら行くぞ!!」
サンジは女の子を背中に背負うと
走ってもと来た道を戻っていった
ゾロもあわてて後を追う
続く
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