望みはなぁに?





「うい、起きろ」



朝御飯の良い匂いがしながらゆさゆさと起こされ
目が覚めると目の前には1つの碧い瞳



「ん?朝か……」

「今日はマリモデーだぜ?」

「は?」

「11月11日。お前の誕生日、」

「あ?あ、あぁ」

「晴れてお前は一歳老けたわけだ、おめでと」

「お祝いしてるようには見えねぇんだが」

「うわー、俺ショック」

「…………」




今日は誕生日なのか、そうか。

そう思えば左目側の目を隠している前髪をさらりと解かすようにたくしあげ
いつもは見れない左目を拝見する



「…お前、それ好きだな」

「まぁな」



他のやつら、ナミやロビンでも見たことがないこれを
俺だけがみてるのだと思うと優越感がわくもんで
なにげに気に入っている

いつもは何が恥ずかしいのか蹴られたり剥がされたりしてやらせてくれないが
今日は誕生日とあってか優しい



「今日は良いんだな」

「まぁ…な、誕生日だし、優しくしてやろうかと」

「おう」

「ナミさんによると次の島までもまだあるらしくて誕生日プレゼント、ねぇんだよ」

「別になくても構わねぇけど」

「いやいや、それはねぇよ。仮にも俺らだろ?まぁだから今日のプレゼントは俺が今日はお前に優しくなってあげるってやつだ」

「出来んのかよ」

「このジェントルコックの俺をなめんな」




そう言うと人差し指ででこをつんっと押された
奴を見ればにやりと笑う
戦うとき、最初に見せる挑戦的な笑みだ

面白ぇ




「まぁ朝御飯だ、早く行くぞ」

「おう」

何をやらせようか、
何をしてやろうか
食べたら考えてやる
楽しみにしてろよ?コック




******************




「おいゾロー起きろー!!」




肉が焼ける良い匂いがして目を開けると長っ鼻




「宴だぞ!!誕生日パーティーだぞ!!」

「もうか…?」

「もうって今夜だぞ、腹減っただろ?」

「あぁ」



あ…れ?




「おら、始めるぞ。主役が寝ててどーすんだ、ルフィーが騒いでるぞ」

「ん…あぁ」




宴が始まり相変わらず女性陣に給仕しているコックみながら酒を飲む

恐らく自分は朝御飯を食べた後
コックがいつもはやりたがらないことをやらせようと考え
そのまま寝てしまったんだろう


いつもは何も思わない寝癖を呪った




「おい」

「ん?なんだよ」

「お前も飲め」




そういって隣の席をボン、と叩けば
コックは変な眉毛をへにゃっと曲げてしかたねぇな、といって隣に座った




「そういや、さ」

「………んだよ」

「何で不機嫌なんだよ、いつもにましてむすっとしてるぞ」

「別に」

「まぁ検討つくけどな、あれだろ?俺に何させようか考えてたら寝てしまいましたーってやつ」

「………」

「バカだなーお前、」

「うっせ」



いとも簡単に当てられてしまい
少し悔しくなる



「ま、でもよ。まだ終わってねーぜ?11月11日は」

「あ?」

「そのまんまだよ、バカ」





そう言いながら目を反らし顔を赤らめるやつを
本当に可愛いと思ってしまう自分は末期だろうか




「そうだな」



そういって肩に手を回して体を寄せ付ければ
いつもは自分よりも低い体温が
少し高いことに気がつく



「ナミさんやロビンちゃんがいるのに…」

「照れんな照れんな」

「照れてねぇ!!」

「おーおー元気なこった、まぁ今からたくさん聞いてもらうからな、やってほしいこと。元気な方がいいよな」

「くそっ……今日だけだからな!!」












(んじゃまぁ一先ずよ、これ着てみるか)

(なんだこれ!?)

(みての通り猫み…)

(うわー黙れぇぇぇ、つかどこで買ったんだよそんなもん)

(ウソップに作らせた)

(お前仲間にどんなこと頼んでんだよ…もうやだ)







HappyBirthday!!





END














うはうは
こんにちわー、


ゾロ誕小説3つ目です


なんかこれが一番祝えた気がする…!!
なんでだろう←


やっぱり航海してるときって誕生日が船上の時が多いと思うんですよねー
だから一応その日のプレゼントとなると自分自身になるみたいな…?
へ、変な意味じゃないですよww


まぁでもゾサの場合はこうなってしまうのかなぁと、
そんな感じで書きました


あとゾサで長編やりたいんですけど
なんせネタが思い浮かばない…
キリリクのところでもメールフォームでも
なんでもいいので誰かなんかネタください←



でわまたっ




20111114 景夜.
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