10 anniversary
「……うー、よし、」
家に帰って恋人の作った夕飯を食べて、
自分はまだ食べているが食べ終わった恋人は
カレンダーの前に立ってなんかやっている
「何やってんだ?」
「お前の、誕生日。書いといた」
「…あ、そう」
何となく今までは気恥ずかしくて書いてなかったが
まぁ今の関係からすれば普通なわけだ
こいつは何かとそういうのが好きだしな
…じゃあ
「おい」
「あ?」
「ペン貸せ」
「おう」
投げられた青ペンをキャッチして
カレンダーの前に、こいつの隣に立って4か月先のカレンダーまでめくる
「あーなに、そういう?」
「お前も書いたんだから俺にも書かせろ」
いつか来る3月2日
あんまり掛けられているものに書くのは得意じゃないが
”sanji's birthday”と書いてペンを返す
「そーいやさ」
「ん?」
「昨日は、俺らの記念日じゃん?」
「……」
「え、なに、その沈黙」
「一応あれだぞ、0時過ぎてたぞ」
「何が」
「俺が好きっていったときは」
「げ、まじかよ」
「つか普通に2時代だった」
そういうとこいつは頬を赤くして横まで俺を見て
「うー」とか「んー」とか呻いていた
くそ、可愛い奴め
まぁそうなると俺の誕生日と俺らのくっついた記念日は同じなわけだ
結構よくないか?なんでこいつはこんなに呻いているんだ
「んだよ、不満か」
「つかさー、お前の誕生日と一緒かよ」
「あぁ?」
「なんなら俺が良かったっつーの」
「アホ」
「うぜー、お前うぜー。俺年上なんですけど!!」
「でもてめぇの方が可愛いぞ」
「うわ、死んどけ」
そのあと適当に喧嘩をして俺らは
最後にこいつの作ったケーキと一緒に写真を撮っといた
(うわ、てめぇ顔赤いぞ)
(うっせー、てめぇもだろうが)
(あぁ?)
(それに地味に頭切れてるし)
END
やっと完結です
11月中には終わらせるとかほざいていたのに
結局終わるのが12月下旬っていう…orz
でもちゃんと終わらせられて満足です
最後の方はもういちゃこらな二人で
本当にすいません
…っていうか一応続き物なのに
各話の最後に続きのURL張らなくてすいません…
すっかり忘れてました
これからは気を付けます
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
20111223 景夜.
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