3 ひとりの日曜日



「おい、時間大丈夫なのかよ?」

「うわ、やっべ!!」

「あーもう、これ片付けとくから早く行け」

「すまないっ」



日曜なのに朝からバタバタしてしまい
その原因が走り去れば家は静かになる



「ったく…計画性がねぇやつだなぁ」




とか言いながらもあいつの世話をするのが好きな俺がいる

今日は日曜日

あいつは友人との遊びかなんかでいなくなるから思いっきり家の整理ができる
地味にあいつは意図なしに俺の思い通りに行動してくれる

だからこうして今も家のなかを思いきり散策できる



「えっと…まず段ボールどこだ?」



もしかして実家の方にあるかも、なんて思うも
すぐにいや、料理のものに関しては全部持ってきた自信がある

まぁひとまず開けてない段ボールがあるからそこら辺見るか



「……うわ、多っ」



思わず声が漏れる

俺が持ってきた段ボールは思いの外数があった
つか引っ越しの時に開けてないもんがこんなにあるって問題じゃん?
って自分でも思うくらいだ


「んーこれかな」


適当に段ボールを開けてみると
そこにはたくさんのノート


「お?これじゃん?」


何冊か取り出して読んでみると
近所のやつらそれぞれのノートがあった
意外に俺ってマメだな、なんて思う

でもやっぱり一番多いのはゾロのノート
付き合いも長いし深いし、
……まぁそれだけじゃないんだけど

この気持ちに気づいたのはいつだっけ?
あいつが上京するときにはもう気づいていたし…
ま、でも長く思ってたって変わるもんじゃないしな
いくらポジティブが売りの俺でもこればっかりは諦めるしかない



「うー、よし。決めるか」



ゾロのノートを取りだし部屋に戻り机に向かう
No.1から見ていくと結構昔のもあって字体も幼かったりして少し面白い




***********



一時間後、
結構あるなかからなんとか選んで買い物にいこうと立ち上がる


「う…いってー」


足がしびれてしまった
青春時代から机に向かうなんてことなかったからな
思わず正座で椅子に座っちまったし

まぁでもそろそろ行かないと帰ってきたらゾロが帰ってたーなんてことになっちまうからな







「ま、あとは前日に買えば良いか」



少し大きなデパートで買い物を済ませ家に帰ろうとしたら目に入った手芸屋さん



「…そういや」



最近作ってないかもなぁ、そういうの



「……ちょっと、やってみるか」



そういやプレゼント決めてなかったな…、
手作りなんてちょっと変だけどあいつなら気にしない


昔はたまに作ってやってたんだし…
よし、


「なに作ろうかな…」


なんて考えて少し笑みがこぼれるのを抑えながら店のなかに入った







続く
















こんばんわ
遅れながらも3作目ですw


昨日完成してたんですけど
なんせPCが使えなくて…!!


でも…まぁ、許してください☆
明日もできたら更新します


お付き合いいただけたら幸いです、




20111118 景夜.
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