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1月13日   物があふれる時代

………学パロ設定です
大学生くらいで



「ただ、これだけ持っとけ。」
渡されたのは四角い機械みたいなもの。
なんだこれ。渡されたものがさっぱりわからなくて聞こうと
思っていたら聞くまでもなくサンジが話す
「これ。携帯電話。分かるか?ってゆーか知ってるか?」
あぁ。携帯電話。学校の友人が持ってたようなそんなような
もの。 これがあればいつでもどこでも電話ができたりメール
とやらができたりするんだよな。それくらい俺でも知ってる
「まーさ、俺は東京行くからそれで連絡。おーけー?」
あ、そうだった。一応恋仲のサンジとは大学でお別れ。小さな
頃からずっと一緒だったけど各々のやりたいことがあるしそ
れを相手に押し付けるわけにもいかないし。
だから俺は地元の剣道の強い大学に、こいつは東京の料理
の専門学校に進む。
それゆえに俺らの間に距離が生まれるのは仕方がないこと
だから会えるのも長期休暇中くらいだから、そういって渡され
たのがこれだ。
「お前がこういう文明の利器を使えないっていうのは承知し
ている。だからお年寄り用だ、それは。そのボタンを押すだ
けで俺に電話が繋がるしそっちのボタンはメールが送れる。
携帯には俺のしか登録してないから友人のやらなんやら登
録しやがれ」
めんどくさい、という顔をしながらも教えてくれるこいつが可愛
らしい。
しばらく会えなくなるのかと思うとたしかにすごく寂しくなる
「あ、契約は親御さんがしてくれたからな。通信料とかはバ
イトで渡せよ、ちゃんと」
「あぁ」
じゃ、またな。そう言ってまた明日にでも会えるかのように
サンジは東京に旅立った。


「あーやっとまともなメールが送れるようになったかと安心したぜ」
「当然だ」
「でも送れたかなんて確認の電話するなよ。メールの意味ねえし」
だって、てめえの声聞きてえじゃないか
毎日電話をしているしメールで会話もできるようになった。でもや
っぱり本人に会えない喪失感のような孤独感は否めない。
会いたいなぁなんて思ってたら思わず口に出ていたらしい
「あ?人の話聞いてたかよ」
「なんだよ」
「だから明日そっち行くって。学校の創立記念日と土日と祝日が
重なって四連休だし。お前が来るのは無理だろうからな。俺がいく」
「本当か!!」
おもわず叫んでしまった。自分でもあ、って思ったし電話越しには
鼓膜破れると言われるし一階から親に大声出すなとどやされた。
でも、それくらい嬉しかった

「……久し振り」
「久し振り」
「元気だったか?」
「お前こそ」

たったの2ヶ月。なのに会えたとき久しいと思う心は本物らしい。
あぁこんなに近くにいる、そう思うだけで安心する

「どうしたんだよ、」
「ん?」
「ボケッとして、お前らしくもねえ」
「お前が、懐かしくてな」

自分の部屋にはこいつとの思い出の品がたくさんある。
こいつから渡された携帯にはこいつとのメールがたくさんある。
でも、でも。
そんなどんなお前に繋がるものよりもお前一人には及ばないっ
ていうのは間違っていないはず、

どんなに物がたくさんあろうと
あの俺の孤独感はなくならなかった。

こんな物が溢れる時代でも、こいつが大切だって思える俺は
相当な幸せもんだなって思う。


END





あぁ、もう連続駄文、
どうしようもないですね。
っていうかここら辺のお題難しい…((涙

久しぶりのパラレルだしもういやだーみたいな
パラレル難しんですw
つか苦手でs

でわ、お粗末さまでした


20120124 景夜.





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