Spring come!!
ドカッ
「あ……?」
「おーいマリモ起きろ。」
頭に衝撃が走って目を開けると
長い黒足が目に入った。
「いってぇな」
「普通に起こしたんじゃ素晴らしいマリモ様は起きてくださらないんでねー。」
「んじゃてめぇ普通に起こしたことあるか?」
「『おきて、クソダーリン』って言ったらてめぇ一発で起きただろ」
覚えてねぇのか?ってくくっと笑いながら言うとしゃがんできた。
やけににこにこしてる。
なんなんだ、若干怪しい。
「島につきましたーってお知らせだ」
「あ?……あぁ、そうか」
「春島だぜ?」
「あぁ、暖かいな」
「なんかねぇの?」
「はぁ?」
「……まーいっか。どうせマリモだし」
「はぁ…?」
なにがなんだかさっぱり。
こいつは何がしたいんだろう。
「まぁ買い出し行くからさ、荷物持ち。やれ」
「命令形かよ」
「なに、ねだってほしいの?」
「馬鹿かてめぇは。」
「ったく面白くねぇなー、マリモ」
「何がだ」
「もっと夢持とーぜー。まーむりか、おら、準備してこい」
***
「おーい、まだ買うのか?」
「あー、んー…ログ貯まるの3日だし続きは明日でいっか」
買い物を続けて2時間ちょい、
どんだけ買うんだ
「あ、おい」
ふとコックの頭を見るとあるものが見えた
「ん?」
「ちょっと、ツラ貸せ」
「あぁん?売られたケンカは買うぜ?」
「ちげーよ、頭になんかついてる」
そう言って、
ひょこひょこ来たやつの髪の毛をわさわさすると
「あ。」
「なんだ?」
「はなびら……桜のだ。」
「…………あぁ、まぁ。ここ、春島だし?」
「そうか」
「桜あるんだな、だっかに。」
「らしいな」
「チョッパーにでも知らせてやるか」
「喜ぶだろうな」
「ルフィーのやつどうせ花見とか言い出すだろうな」
………………あ、
「おいコック」
「ん?なんだマリモ」
「花見、しねぇか?」
「は?だからどうせ明日…」
「二人で。」
「へ?」
「あぁ、今から二人でしねぇか?もう夕方だけど。夜桜もきっときれいだ」
「あ、あぁ?………お、おぅ」
「んじゃいくぞ」
「ん。」
一回荷物を船におこうと歩き出す。
後からついてくる足跡がしない。
「おい、コック?」
振り返るとコックが
とっても嬉しそうにきれいな笑顔を浮かべていた。
END.
ちょっとわかりにくいお話ですみませんっ
春島についたから二人でお花見したいなぁなんて思ったサンジくんは
ゾロにそれとなく話を持ちかけるけど
鈍感ゾロは気づかなくて。
それでも桜の花びらを通してゾロもなんとなく
あの時のサンジ君の言葉の意味に気づいて
お花見しようって持ちかける―・・・・・・・・・。
と、まぁこんな感じなんですよ。
理想形は(笑)
作品の中にはそんな内容を入れたくなくて
なんとなーく伝わるかなぁ…?という感じで書きました
ちょっとサンジ君乙女です。
だから最後に幸せそうににっこり。((←
読みにくかったですよねっ
お粗末さまでした\(-o-)/
20110921 景夜.