1月17日 試してみる?
「……………ぇ、」
「なんだよ」
「マジですか」
「冗談で言えるか」
今日の朝、メリー号はとある島についていた
その島は治安もよく海軍もあまりいない
みんなでゆっくり過ごすには最適な島で前の
島からの航海も長かったし、とナミはいつも
より少し多くおこづかいをみんなに与え少し
長く滞在することにした。
一日目の船番はサンジ。
それに喧嘩ばかりのはずのゾロも一緒に残っ
てるのは二人がいわゆるアレだから。
いつのまにか恋人同士になっていたクルーに
も始めは他のメンバーは意外すぎる組み合わ
せにビックリしたものだか最近は二人のいち
ゃつきがもう多すぎてむしろうんざりされて
いる。
主にゾロが。
いや、まぁなんとなく分かっていたけどゾロ
と言う男はもうこれ、と決めたら一筋である
ように独占的なところが強くめでたく恋人に
なってからは鍛練か寝るかサンジといるか、
みたいな生活なのだ
暑苦しくないのか、とか他のクルーは気にな
るもサンジも満更ではなさそうだしむしろ嬉
しそうなのでこいつらには介入しない、がク
ルーの暗黙の了解になった。
で。
それで今に至るのだが二人の間の時間が止まってい
た
まぁただ単にサンジが硬直してるだけだけど
「そろそろ、いいんじゃねえのか」
「え、う、まじか…」
「おう」
それは明日からどうする、とか夕飯なに食い
たい?みたいな普通の会話のなかに普通に出てきた。
ゾロが"ヤらねえか"と。
あーやるってあれ?やってカタカナなんだ。きっと
殺し合いじゃないですよねー、あっちですよね
もう頭のなかでサンジは混乱しすぎて爆発しそうに
なっていた
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
「おい、コック?」
「………ん?ん?な、なんだ?」
「…嫌、か?嫌なら強要しねえ」
「そ、そうじゃねえ!!」
嫌ではないのだ、嫌では全くない。
むしろ、………って感じなのだが戸惑いが隠せない
いつかはやるんだろうな、とか下はやはり自分なの
かとか考えていたけどやっぱりいざとなると怖いも
のだ。
もちろんサンジはいわゆる処女であるわけだしぶっ
ちゃけた話童貞でもあったりする
果たして大丈夫だろうか。
「コック」
サンジがシンクの前に立ちながらうわぁぁと悶えて
いると目の前のテーブルに座っていたはずのゾロが
隣にいていきなり抱きすくめた
「え、あ、ゾロ?」
「大事にする」
「は、」
「お前が男と始めてなのは知ってる、ついでに童貞
なのも」
「なんだよ、喧嘩売ってるのか?」
「違う。怖いだろうけど大事にする」
「…………」
るあーもうそこまで言われたら流されるしかないん
じゃないだろうか
ぶっちゃけめちゃくちゃ怖いけどまぁこいつにすべ
て預けちゃうか。
サンジはよし、と心のなかで決めて自分の体に巻き
付いてる腕に触れて言った
「ん、じゃあ任せた。試してみるか」
サンジはあー恥ずかし、と思いながらにっと笑った。
ゾロはそれにきゅーんとかきてしまい思わずぎゅ、
と腕のなかの痩身をより強く抱き締めた
***
「……あ、じゃあまず風呂…入る?」
夕方、次の船番のウソップと交代し2人で街の宿に
泊まった。
やっぱりいざとなるとどう進めるべきなんだか困っ
てしまいサンジがおもむろに言い出した
「そうだな」
「どっち…先入る?」
「先いいぞ」
「ん、分かった」
ゾロは固い動きで風呂の支度をするサンジを見な
がらやっぱり緊張してるんだな、と感じた
まぁ俺らの始めてなんだと思うと喜びが隠せない
サンジが風呂に入ったのかシャワーの音がする
これからのことを考えるだけで少しムラムラして
しまうのは仕方がないだろう
少ししてサンジが出てきた。風呂上がりもあって
結構色っぽいもんだからもうこのままヤっちまう
か、とか考えたけどこいつは始めてなんだ、と頑
張っておさえた
「ゾロ、風呂いいよ」
「あぁ」
風呂に入るも早く出てヤってしまいたいゾロは超
高速で風呂にから上がった。
すると目に入ったのはベッドに横たわるサンジ。
もしかして、と思って顔を覗きこむとすーすーと
寝息が聞こえる。
緊張のあまり寝てしまったようだ。
いつもなら疲れているんだろうな、と寝かしてや
るが今日はそういうわけにはいかない
やっぱりきれいな髪の毛してるな、と指でサンジ
の髪をすきながらサンジを抱き抱えるように覆い
被さった
すると流石に浅い眠りだったサンジは目を開き一
瞬ぎょ、とするも恥ずかしながらにゾロの背中に
手を回した
「コック」
「ん、」
「ヤるぞ」
「分かってるって」
「うし」
ゾロは起き上がりベットに座りサンジの体を抱
き起こすとサンジの唇に自分のを合わせた
「んっ…」
今までしてきたキスのなかで一番長いキス。ゾロ
はサンジの頭を自分に押し付けて離そうとしない
サンジはそろそろ息きついよーとか思って口を開
くとゾロの舌が入ってきた
始めてする濃いキスにサンジはビックリするも意
外に気持ちいいもんで力が抜けてしまった
ゾロはそんなサンジを見てもうどうしようもなく
なってしまい空いている方の手で体に腕を回した
何もかもが始めてなサンジはもうあっさりトロン
としてしまいゾロにされるがままだ
「……っ、コック?」
「ゾロ、……」
力が抜けてしまったサンジはゾロに体を預けた
ゾロはそのままサンジを抱きながら横になった
「いいな?」
「う、うん…」
うんだって、うん。すげぇ可愛い
まぁとりあえず、とサンジの来ているTシャツをめ
くるもサンジは思わずびくっ、と体を固まらせた
自分より薄い胸板の上にちょこんとある二つの飾り。
共に生活してる上で何度も見たことあるが弄るのは
始めてだ
すぐに触れてしまいたい衝動に刈られるけど今は目
の前の体すべてに触れたい。
それにはやはり服は邪魔だ。破ってしまってもいい
けど後で起こられるのは面倒くさい。
「おい、コック」
「あ…、ん…?」
「服、脱げるか?」
「え、あ、うん。…分かった」
よし。本人の承諾を得たし、と目の前の痩身を起き
上がらせまるで幼児にするかのように洋服を脱がす
するとコックも俺のシャツに手をかけてきた
「お前も、脱げよ」
そうだ、こいつは超がつくぐらいの負けず嫌いなん
だった。
「あぁ、」
コックが俺のシャツを脱がせた瞬間俺はまたコック
を押し倒した。あまりにも早い行動に目を見開いて
コックは俺を見るが俺は気にしない
細く白い首筋にきつく吸いつくと綺麗に赤く跡がつ
いた。
ちゃんとついた自分のものって言う証に満足して先
ほど拝ませていただいた胸の飾りに吸い付く
「あぁ、う、んっ…」
すぐに聞こえてきた甘い声に吸いながら顔を見上げ
るとコックはひたすら顔を左右にふって下唇を噛ん
で声を我慢していた
こいつめ、と思い口を離し指でつまむ
「ひぅっ…、」
「おい」
「あ?ぅ、ん…?」
「声、我慢するな」
再びキスして舌を絡ませながら指先で乳首を弄ると
唇を噛めないため先程より大きな嬌声が部屋に響く
「あぅ、あっ…ふぁぁぁ…っ」
「コック…」
こいつは思ったよりも感度がいいらしい
嬉しくなってしばらく首や鎖骨や腹などなぞったり
した。
その度に声をあげるこいつがすごくかわいく思えて
もっと気持ちよくさせてやりてえって思った
続く
ごめんなさい。
続くつもりはなかったんです
でも初めてのHだし、とか思って書いたら意外に長くなりそうな予感
近日続きアップします
20120216 景夜.
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