1月15日 大人と子供の境界線
「なーゾロー」
「あ?なんだ」
「お前ってなにー?」
「は?」
「俺らってー19じゃーん?大人ー?子供ー?」
いきなりなんなんだ、このコックは。まぁこいつが
唐突になにかを言うのは今に始まったことでは
ないけど。
何を考えているんだか全然わからなくて。でも
それがすごく気になって。の癖に自己完結して
勝手に暗くなるときが多いからそりゃあもう大変
面倒くさい。
………だけどまぁそれもいいと思ってしまうのが
惚れた弱味ってやつか
で、今回はどういう意味なんだろうか
「お前のところはさー、成人って何歳ー?」
なんだそりゃ。
「……、20歳?だった気がするが」
実際故郷になんか幼少時代しか住んでなかっ
たのかそんなこと知るはずがない
「俺のところはねー、18なんだ!!」
「あーはいはい」
「ってなるとさー?俺ら19じゃん?どっちなんだ
ろうって。」
それで始めに戻るわけか。
はっきり言ってどうでもいいかもしれない
「子供ってゆーのはやだけど大人にはなりたく
ないなーっていうのもあるんだー……、」
「なんで」
「大人になると真剣に生きていかないとなー
って思うじゃんー…」
「まぁ、」
何かいきなりトーンが下がってきた。
こっちをみてた唯一の目も机に伏せられて見
えるのは髪だけ。あぁ、なんで。
「どうした」
「そしたらさ、ちゃんと家庭も持たないといけな
いしー、後世に向けて生きていかないといけな
いじゃん、」
「家庭って、海賊だろうが」
「でもさ、」
それも永遠って訳じゃないじゃん。全てが。ずっ
と続いてほしいって思うものこそ続かないじゃん
そう言って黙りこんでしまった
ったくこいつめ、また変なこと考えてやがる
「サンジ」
「………」
「俺は真剣だ。この関係も、この生活も。」
「………」
「大人とか子供とか、そこら辺の境は分からねぇ
が、子供でも真剣なのには変わらねえ」
「………」
「俺は、てめぇとずっと生きてやる。なにがあって
も。永遠だ。」
「………バカ」
ぬっと頭が持ち上がって青い眼が俺をとらえる。
台詞のわりには顔は赤いし全然怖くねえ
「俺だって真剣に決まってんだろ、」
さっきまでびびってたくせに、まぁそれも可愛いけど
「アホアヒルめ、変なこと考えるな」
頭を撫でて指で髪をすくときっ、と睨まれて………
そのままだった、分かりやすいやつめ
「も、俺寝る」
「じゃあ俺も」
「そーかよ」
一緒に部屋に行ってハンモックに上ろうとした俺の
服の裾をつかむ腕。
顔をみるとうつむいて表情は見えないが容易に想
像できる
「ねよ、」
やつのもう片方の手には大きめの毛布
「………あぁ」
「寒い」
そう言ってすりよってくる痩身。こいつは頭の上まで
布団を被る質だから俺の胸元に金色頭
「なんか今日甘えてくるんだな」
「……ばかじゃないの。」
「まぁ俺は構わねえけど」
「お前って恥ずかしいやつ」
「そうか」
「だっておれ、さっきのぷろぽーずかとおもった」
END
書き終わってからまさかの一週間たっての上げ、
しばらくパソコンさぼってましたw
今日はサイト改装に向けて頑張りたいと思います。
サン誕も近いですしねー、あは
では、また。
20120201 景夜.
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