1月7日 ついこの間片づけたはずなのに
「……んだこりゃ」
そろそろ新年ムードも終わりに近づき
普通の日々が始まって何となく男部屋を見れば
すごく汚かった。
いや、久しぶりに入ったとかそういうのじゃなくて。
ただ単にはっ、と改めてみたらって感じで
とにかく汚かった
「俺たち年末に片づけたはずなんだけど」
部屋の中には
洋服やらなんやらが散らかっている
まぁ俺のものは散らかってない
さすが俺
でも散らかったものがいい感じにハンモックにかかってないのは
あいつらの変な器用さというかなんというか
「…年始の大掃除すっか」
ちょうど今は仕込みも終わったところだ
それなりにおやつまでも時間がある
腕まくりをしてちょっと気を引き締めて。
俺は掃除を始めた
****
「サーーーーンーーーージィーーーー」
「うわっ」
掃除も終わって綺麗になった部屋を見渡して
よし、とか思ってたらいきなりゴムに飛びつかれた
「んだよルフィ」
「なにしてんだー?」
「見て分かんだろ、掃除だ掃除」
「おぉ!!本当だ!!すっげぇ綺麗になってる!!」
「あー、そーだろ?で、なんだ」
「いや別にーま、ありがと!!サンジ」
ゴムに首をぎゅうぎゅうされてはっきり言ってちょっと苦しい
くそ、まだちょっと掃除終わってないんだが
「もうすぐでおやつにすっから、甲板でウソップたちと遊んでろ」
「おう!!分かったぞ!!」
バタバタとルフィがいなくなって
仕上げに床でも吹くか、と思ってたら
「おい」
きゃー、あいつが来た
「なにしてんだ」
「なにって…掃除。てめぇらがきたねぇから」
「…」
いきなり後ろから抱きこまれた
すっぽりこいつの腕の中に入ってしまって
恥かしながらもいい感じに落ち着いてしまう自分が悔しい
「……んだよマリモ剣士」
「ありがと、な」
「…………!?!?!?!?!?!?!?!?!」
礼なんか言われちゃったぜ!?
ど、どうすんだよ
「お、お、おう、分かったから離せ」
「やだ」
「なんでだよ」
「なんとなく」
すると腕の力が強くなった気がした
「ルフィにべたべたさせやがって……」
「へ?」
あ、なに、そーゆーこと?
「尻軽コック」
「尻軽じゃねぇ!!」
あぁ、なんかしばらく離してくれなさそうだ
掃除できねぇじゃねぇかよ
ついさっき、邪魔者を片付けたばっかなのに
でもちょっとうれしい自分がいた
END
お久しぶりですw
いや、また微妙にお題から違う件(笑)
一応部屋自体も片づけたばっかーってのもあるんですけど
ルフィをどっかにやったのにゾロが来ちゃったよーみたいなのにもかけてます
微妙に意味違くなってますけど
気にしないでぇ…←
でわ、お粗末さまでした
20111219 景夜.