1月6日 白く埋めつくす


「おい、チョッパー」


夕飯を食べ終えてラウンジでゆっくり本を読んでいたら声をかけられた


「ん?どうしたの、サンジ」


彼はメリー号の戦うコックさん。
よくルフィには怒ってたりゾロのことを蹴ったりしてるけど本当は優しい人なんだ
俺は優しいお兄ちゃんみたいで大好きだ


「入ったらしいぞ、外。」
「ん?」
「おら、ナミさんが言ってただろ?そろそろ冬島の海域だって」
「おぅ、そうだな!!」
「いつのまにか入ってたらしくて雪、降ってるしちょっと積もってる」
「え?本当か?」
「おう、外出るか?」
「うん!!」
「ちょっと待ってろ、寒いからな」


そういうと棚から羽織るものと帽子を取り出した
こんなものあったっけ?


「編んでみた、サイズ合うと思うけど…非常食とはいえ風邪引かれたら困るからな」


ちょっといってることは怖いけど
わざわざ俺のために作ってくれたんだな


「ありがと!!着てみるよ」
「おう」


そうやって俺が着替え終わったら抱えて外につれていってくれた


「うわぁ…」


綺麗に甲板が真っ白に染まっていた
ドラムで見ていた景色とはまた違ってきれいだなって思う
雪が溶ける頃には桜が見れるのかな、
ここでは無理でも春島についたら…


「ドクター…」


思わず呟いていた
はっ、と恥ずかしくなってサンジの腕に顔をうずくまるけどサンジはなにも言わない


「雪、好きか?」
「うん。寒いけど慣れてるし、真っ白な景色もきれいだし…好きだ」
「そうだな、きれいだな」


しばらく沈黙が流れるもそれも心地良い
サンジといるとどんなときでも心が安らぐ気がする
すると少し離れたところで足音がした


「おい、コック」
「あ?なんだ」
「なにやってんだよ」
「雪、見に。」


ゾロの足音が近づいている
ゾロはまだサンジに抱えられてる俺に気づいていないんだろうか


「ガキか」
「うっせ、マリモ。つかその格好どうにかなんねえのかよ」
「あ?」
「だーかーら、その上半身裸やめろ!!見てるこっちが寒々しいわ」
「……………あ、チョッパー」
「無視すんな!!」


あ、やっと気付いた


「ちゃんと着ろよ!!ゾロ」


ゾロとルフィはいつもこんな格好
本当に見てるこっちが風邪引きそうなくらい薄着で。
でも風邪を引いたことがないのだから驚きだ


「まぁ少し寒いな」
「少しじゃねえだろ!!」
「ま、そんなときはこうすりゃいいだろ」


ゾロがなんかいって少し動いた
俺から見て後ろの方でなんかしたから振り向いても抱かれている今サンジで見えない
でも、サンジの顔がぽ、と赤くなったのがわかった


「コックは体温低いけど、あったけえよ」


ん?と足元に違和感を覚え下を見れば
俺の足の高さ、サンジの胸の下付近に回されたゾロの腕が見えた
あ、これ……
ゾロもサンジをだっこしてるみたいな
……まぁ立ったまんまだけど


「クソマリモ、チョッパーがいるんだが」
「うっせぇ、関係ねぇだろ」
「いや、恥ずかしいっす」
「お、俺邪魔か…?」


目の前でいちゃつかれるとちょっとめのやり場に困るよね
目の前じゃないけどさ、
こう、なんていうか、
幸せオーラが。


「いや、チョッパーいろ…恥ずかしすぎて困る」


耳元でサンジが小さく言う
いつもらしくなくて顔を覗きこめばちょっと困ったようなそんなような
俺を抱える力も強くなって


「コック、首まで赤いぞ」
「だまれー」


喧嘩してばっかの2人だけど
やっぱり仲良いんだな、
誰よりも

寒い冬だけど
こんなに純白な景色はないし
2人はなんだかんだで幸せそうだし

少しむず痒いけど
俺も嬉しいな






(コックの肌の白さの方が俺は好きだ)
(も、もうまじで、お前黙ってろぉー……天然タラシー)
(…………汗)


END 





今回も
見事にお題から外れてましたww

でも、でも、
テスト中の息抜きにうったものなんで
許してください!!

うちもうちのゾロもサンジ君の肌の白さが大好きです
美肌です。あの子は

お粗末さまでした!!



20111213 景夜.







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