1月3日 だって人間だもの


きっとそれは少し寂しいから
少し冬らしくない、でも冬だから


すこし感傷にふける時もあるでしょ?
始まったばかりだけど明日がわからないんだ。


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鍛錬も気がすんで
キッチンに戻るか、と歩いていたら
甲板に人の気配がして
………まぁこんな時間に起きているのはあいつだけだけど


「おい」
「ん?なんだ」


こちらを向かずに返事をするこいつにすこしもやもやが否めない
なんでだろう、いつも通りなのに


「どうした」
「何が」
「なんでここにいる?」
「別に、タバコ吸いたくて」
「いつも中でも吸ってんじゃねーかよ」
「外がいいんだよ」
「寒いじゃねーか」
「まぁな」


隣に立ってみると
何となくわかっていたが
案の定口にはあの白い棒がなくて


「吸ってねぇじゃねーかよ」
「悪いか」
「いや、今てめぇ吸ってるって」
「過去だ、過去」
「あそ」


要は外をぼーっと見ていたってわけだ
…………こんな夜の海を見て
こいつは何がしたいんだろうか
俺にはさっぱりわからない


「あーあのさ、海って広いじゃん?」
「は?」
「夜ってさ、暗いのよ。見ての通り」
「はぁ?」


いきなりしゃべりだして、
しかも内容は突拍子もなくて
でもなんとなく、こいつの考えていることが
分かるようになってきた


「夜の海って本当に闇みたいじゃん」
「はっきり言って今の俺らはそんなもんじゃん」
「………やりたいことは決まってるけどいつ何が起きるかわからなくて」
「もう神様にお任せなわけだよ」
「未来が来るかもわからないし、さ」



           だからさ、だから
           自分の立ち位置がわからなくなんだよ

           この夜の海の中一人きりみたいな
           今そんな感じ



小さくつぶやいてそのまま
黙りこくる


「…………おい」
「ん、なんだ」
「あのな、それはもう考えても仕方がないことだ」
「あぁ」
「それにお前は一人じゃない」
「」
「俺も、お前も、あいつらも」
「」
「みんなで暗い中ぽつんだ」
「」
「なんだかんだで俺たち人間は一人じゃないし、それに一人じゃ無理なんだ」






「………マリモのくせにまっとうなこと言いやがって」
「悪かったな」
「クソマリモ」
「まぁ、お前みたいに無駄に考えて暗くなるよかましだろ」
「別に暗くなってねぇよ」


僕たちはなんだかんだで
とても弱い生き物だから
一人では生きていけなくて

孤独な時とか少しさびしくなったときとか
理由もなしに怖くなって
すごく誰かといたくなる
………だって、人間ていう生き物なんだし



END. 







…なんかごめんなさい
小説になっていない&ゾサになっていない

でもサンジくんとかって
いらぬところまで頭働かせて落ちていきそうじゃないですか?((

そういうのをゾロが以外にも優しくしてくれるっていう
そんな風景が結構好きなんです

あー・・・でもなんかすみません、
最後までありがとうございました!!


20111023 景夜. 






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